身元保証書の書き方
身元保証書とは?
入社時に身元保証書を提出しなければならない会社が増えています。
身元保証書は、その名の通り「身元保証人に保証させる書類」の一つとなっており大変重要なものと言えます。
たとえば会社に大きな損失を与えてしまった場合、本人だけでなく身元保証人も同時に損害責任を負わなければいけません。
身元保証人は、基本的に両親や親戚などになってもらうケースがほとんどです。
通常2名ほどの身元保証人を用意しなければいけませんが、父と母に署名してもらえるのであればほかに保証人を用意する必要はありません。
もし、父と母の両親以外に身元保証人になってもらうのであればさまざまな条件があるのでチェックしてみましょう。
身元保証書の保証人は、一定の収入があり独立している成人がふさわしいと考えられています。
両親や兄弟のほかにも祖父母や伯父、伯母など身近な親族が当てはまります。
一方で友人に身元保証書の保証人になってもらいたいと考えている方もいるかもしれませんが、できれば両親や親族などにお願いすることをおすすめします。
万が一、会社でトラブルが起きてしまった場合、身元保証人も同時に責任を負わなければいけないため、これまでの友人関係が崩れてしまう可能性もあるでしょう。
大切な友人だからこそ、長くよい関係を続けていけるように身元保証人を立てる際にはあえて友人を選ばないことも思いやりです。
正しい身元保証書の書き方とは?
一見、難しく思える身元保証書の書き方ですが、記入例を確認してみるとさほど難しいものではないということがわかります。
注意点の一つとして身元保証書の保証人の欄に記入する現住所や氏名、本人との関係は直筆で書くことがルールとなっています。
両親や親族などが遠方に住んでいる場合、自分が代筆してしまってもよいのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、身元保証書は会社に出すべき重要な書類と言えます。
そのため、保証人本人の直筆でなければなんの効力もありません。
このほかにも身元保証書を書く際にいくつかの注意点があるので確認してみましょう。
まず身元保証書には保証人の身元を書く欄のほかにも日付や本人の情報を記入する欄などがあります。
日付は身元保証書に記入した日付ではなく提出する日付を記入します。
また、本人の現住所を書く欄も設けられていますが、今現在住んでいる住所を記入すれば問題ありません。
中には、実家の住所を書くのではと悩んでしまう方もいますが、身元保証書に書く本人の住所はあくまで現住所です。
身元保証書を会社に提出する際に忘れてはいけないのが印鑑です。
本人はもちろんのこと、保証人の印鑑も必要になります。
印鑑においても本人と保証人の印鑑が同じになってしまうことがないように注意しましょう。
身元保証書に使う印鑑は認印であれば認められます。
認印とは、実印など役所で登録している印鑑以外のものを指します。
身元保証書の効力がなくなってしまうことがないように正しい書き方を知るだけでなく、適切な印鑑を選ぶことも大切です。
会社に身元保証書を提出する際には誤字脱字がないかも確認してみましょう
身元保証書を書く際に注意したいことの一つとして正確に記入することが挙げられます。
正しく書くことも大切ですが、誤字脱字がないように注意しましょう。
もし、身元保証書を書く際に間違ってしまった場合には自己判断するのではなく、まずは会社に相談してみると安心です。
会社に相談し訂正が可能であれば間違った箇所に二重線を引き訂正印を押したうえで書き直します。
身元保証書は、本人や保証人はもちろんのこと、会社側にとっても重要な契約書なので正しいルールを守って書いていきましょう。